営業職
将来性ある業界で、会社のこれからをつくりたかった。
以前に勤務していたのは、自動車部品商社。実業団で野球をするために入社したんですが、一方で営業の仕事もしていました。片手間的ではなく、人と話すことや会話のかけひきが面白くて、好きな仕事でしたね。ただ、結婚を考えると収入面で厳しかった。そんなとき、アオイにいた高校時代の友人が誘ってくれたんです。「ウチは次世代を担う若手がいない。一緒にやらないか?」って。好きな営業の仕事ができて、会社のこれからをつくっていける。しかも将来性がある業界で、大学時代から趣味だったパチンコに関われる。それで入社を決めました。
あらゆる方向から情報を集め、新機種向けの部品を提案。
パチンコ台メーカーに、電動チューリップやアタッカーを中心とする部品の開発・生産を依頼いただくための提案営業です。新規開拓もありますが、営業先は限られているため、飛び込みはありません。受注後も、量産段階や納品まですべてフォローします。
営業の最も重要な仕事は、情報収集。お客様から、機種の動向に関する情報をいただく。ホールに足を運び、客層を見たり、年齢層別の人気台やそのゲーム性、電動チューリップやアタッカーの動きをチェックする。こうして得た情報をもとに、お客様のニーズに合った製品を企画や開発とともに考え、提案します。流行に合わせた提案をすることが多いんですが、ときにはよりオリジナル製品を提案することも。電動チューリップの中にLEDを内蔵した、光る電動チューリップを提案し、ヒットさせたこともあります。
製品の前に、自分という人間を買っていただくこと。
モノを提案するだけでは仕事はいただけません。特にこの業界は、人とのつながりが大きい世界。担当者と親密になり信頼を築くことが、心を開いて情報をいただくためにも重要なんです。私がいつも部下に言うのは、「30分の商談時間があったら、10分は仕事の話、20分は趣味や遊びの話で距離を縮めろ」ということ。私も、パチンコやゴルフの話をよくしますし、お客様に合わせて競馬の情報もチェックしています。こういう関係を築くことができれば、会話の中からお客様の求めていることを察し、言われる前に提案できる。そのことにより、自分という人間を買っていただけるんです。
一つの製品をきっかけに、取引が大きく広がる!
取引先のメーカーに満足いただき、「アオイさんでよかった!」と言われたときはうれしいですね。特に、電動チューリップから取引が始まり、他の製品にも広がったときは格別です。電動チューリップは、パチンコ台のゲーム性を左右する心臓部。もし開かなくなったり玉が流れなくなったら、ユーザーのワクワク感は一気に冷めてしまうし、ホールにとっても大問題です。高い信頼性が要求される製品であり、その分、一旦取引が始まれば継続いただける製品でもあるため、会社の業績にも大きく貢献できるんです。
個人的には、自分が携わった品物が形として残り、全国どこでも見ることができ、身内や友人にも自慢できるのも大きな喜びです。新台開発のサイクルが短いので、数多くの製品に関われますしね。
不良品への対応こそ、営業の手腕が問われるとき。
万が一不良が出れば、長い時間をかけて築いた信頼を、一瞬にして失い、回復にはまた長い時間がかかります。何より、アオイを頼ってくださったお客様を裏切ってしまったと思うと、申し訳ない思いでいっぱいに。しかし問題は、どう対応するかということ。会社対会社の問題ですが、最終的には私という人間の対応で、その後が決まってしまうんですから。心がけているのは、誠意を持ってできるかぎり早く対応し、専門部署の社員の力も借りながら解決策を見出すこと。問題の拡大を防ぐのが、営業である私の責任なんです。
「電チューのアオイ」と言われるほどのブランド力。
業界内では「電チューのアオイ」と言われるほど、この会社は大きなブランド力があります。単純そうに見える部品ですが、電動チューリップはパチンコ台の賞球やゲーム性に関わる心臓部。40年という歴史がある当社には、長年培ってきた技術とノウハウがあります。また、会社がこの規模になり、品質管理の専門職がいることも、ブランド力を後押ししています。たとえば、あるメーカーのパチンコ台の電動チューリップは、すべて当社製。ほとんどのホールに導入されているほど販売台数も多い人気機種があるにもかかわらず不良品が発生していないことが、当社の品質の高さを物語っています。おかげで営業としては仕事がしやすいですが、先人たちが培ったブランド力をいかに高めていくかが、私たちの課題だと思っています。
全メーカーから「電チューならアオイさん」と言われたい。
社長が掲げている方針は、「日本一の電チューメーカーになろう」。その方針どおり、まずブランド力を活かして新規開拓を行い、電動チューリップのシェアを上げ、どのパチンコメーカーからも「電チューはアオイさんで」と言われる存在にしたいですね。既存のお客様には、新しい価値を持つ製品を提案するのはもちろん、他の部品にも取引を拡大していき、さらなる経営の安定化につなげたいと思っています。
自分の個性を売り込んでいける、パチンコ好きな人。
たとえば最近入社した社員は、体重130kgの元ラガーマン。一度会ったら忘れないインパクトがあります。見た目にかぎったことではなく、お客様から覚えていただけるだけの個性があり、自分を売り込んでいける、自己主張の強い人がいいですね。ただ、「我が強い」のと混同されては困りますが。また、理論だけでなく人とのつながりが重要な業界なので、体育会系の人ならなじみやすいかもしれません。あとは、やはりパチンコが好きな人に来てほしいですね。私もそうですが、好きだからこそ、情報収集も積極的にできるんですから。